2大塾を比較!四谷大塚とサピックスの違い|転塾してわかったこと

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目次

授業時間と通塾日数が違う!

四谷大塚とサピックスの通塾日数と授業時間はけっこう違う!

長男は年長の1月から「新1年生」として四谷大塚に通い始めました。「新3年生」として2年生の3月まで四谷大塚に在籍。4月からサピックスに転塾しました。
四谷大塚をやめた一番の理由が3年生からの「通塾日数の多さ」と「授業時間の長さ」です。

1、2年生のうちは四谷大塚は通塾は週1回、授業時間も75分です。それが3年生なると週2回、授業時間は50分が2コマ。
1、2年生の頃は18時前には教室から出てきたのですが、3年生になったら、教室から出てくるのは20時をだいぶ過ぎます!
わが家はバスで通塾していたのですが、帰りのバスにのっているのは仕事帰りのサラリーマンの方々ばかり。そこに長男と私がのっています。
家につくのは21時近く。バスがなかなか来ないときはタクシーです。
それから夕食を食べ、お風呂に入ると22時を過ぎます。それが平日週2回。子供も親もしんどかったです!

主人がお迎えに行けるときはいいのですが、主人が行けないときは4歳の次男を連れてお迎えに行かなくてはいけません。
私は仕事をフルタイムでしているので、とっても大変でした。

まだ8歳なのに21時近くに帰宅。それも平日週2回。子供も親もヘトヘト。「これはちょっとおかしい」と思うようになりました。そこで、サピックスを調べてみると、3年生は週1回、授業が終わるのは18時30分。これはもうサピックスに変えるしかない!と思いました。

四谷大塚は5年生で授業が終わるのが21時20分。これはちょっと遅すぎると感じました。

サピックスはトイレ休憩もなし!その分早く終る

サピックスは授業時間が短いです。サピックスには休憩時間がありません。授業中にそれぞれ行きたいタイミングで行くことになっています。

子供にとって「授業中に一人で勝手にトイレに行く」ということに躊躇する子もたくさんいると思います。サピックスの入室説明会では、校長先生からは「最初は躊躇してなかなかトイレに行けない子も行けるようになるから大丈夫です!」という説明がありました。

長男は授業中にトイレに行くことについて「最初はいついったらいいのかわからなかったけど、みんな行ってるのをみて、行けるようになった」と言っていました。慣れなのでしょうか。子供によっては慣れない子もいるかもしれません。

授業の振替は?四谷大塚はできるが、サピックスは振替できない!

四谷大塚は欠席した場合、授業の振替ができます。一方サピックスはできません。
この違い、とても大きいです。
一度授業を休んでしまうと、休んだ授業を取り戻すのに時間がかかります。風邪をひいたり、家族のイベントがあったりとどうしても休まなければいけない日もでてきます。

四谷大塚は夏期講習など季節の講習も他の講習期間の同じ授業への振替があります。風邪で休んでい待った時は先生からお電話をいただき「振替しませんか?」と言っていただきました。これはありがたかったです。

振替ができるのはとてもありがたいです。四谷大塚の先生は休んでしまったときなどお電話を頂き授業の内容を説明してくれ、とても親切でした。

 

お弁当は?サピ太りとは?

トイレ休憩すらないサピックスは、お弁当を食べる時間ももちろんありません。早く授業を終わらせて家でごはんを食べましょう!という方針です。そのため、高学年になると夕食の時間が遅くなってしまいます。塾に行く前に軽食をとって、塾から帰ったら遅い時間に夕食を食べるので、太ってしまう子もいるようです。それを「サピ太り」といったりします。

四谷大塚は19時半すぎに高学年のお母さんがお弁当を届けに次々と来ては、お弁当置き場にお弁当を置いて帰っていました。サピックスはお弁当を作って届ける手間はないものの、夜遅くの夕食になるのもちょっとなぁ、と思います。

予習型か復習型か?うちの子に合うのはどっち?

予習型の四谷大塚

四谷大塚は入塾のときに「家で予習をして、授業でしっかり学習。家に帰って復習することで、勉強した内容がしっかり身につきます。」というような説明を受けました。説明を聞くととても理想的だと思いました。

家での予習は、時間がかかります。親が教えてあげる箇所も多いです。
授業でしっかり復習をしながら身につけてくるので、親の手はサピックスに比べてかからないと思います。

復習型のサピックス

サピックスの入室説明会では「サピックスは復習重視です!」とのことでした。理由は「予習をしてくると、授業を聞いても子供は「もうやったから聞かなくてもいい」と思って授業に集中しなくなる。授業で集中して新しいことを学習し、家庭でしっかり復習が一番いい」だそうです。
これも説得力ありますね。

ただ、授業でいきなりはじめてのことをするので、新しいことが理解できないと、わからないまま授業が終わってしまいます。

帰宅後、どこがわからなかったのをしっかり親子で確認し、一緒に復習をすることは必須です。

どちらがいいのかは、子供によって違うと思います。四谷大塚でも、予習はあまりせず復習に力を入れている、という方もいました。私の印象では、四谷大塚の家庭学習用のテキストはとても良くできていると思いました。

子供への対応の違い

子供の名前をしっかり覚えてくれる四谷大塚

四谷大塚は子供への個別の対応はしっかりしていると思います。低学年のリトルスクールを担当している先生はみなさん下の名前を覚えてくれてました。

授業を担当していない先生も廊下であったときは「○○くん、こんにちは~」と声がけしてくれました。

上着や水筒など、忘れ物をしたときは、すぐに電話をしてくれましたし、先生方の対応にはとても満足していました。

サピックスは個人対応が弱い?

サピックスに子供を通わせてている通称サピママの方々からは「サピックスは個別対応は弱い」という話はよく聞いていました。

「先生たちは子供の名前なんて覚えてくれないし、忘れ物しても電話もくれない」と仲のいい先輩サピママは言っています。

入室説明会では「個別対応はしっかりしています。」と校長先生は強調していました。よくサピックスは上位クラスの子の対応しかしないという評判も聞きます。だからか、下のクラスの子もその子の個性をみて、一対一の対応をするし、家庭とも連携します」ともおっしゃっていました。

長男がサピックスに入室してはじめての授業を受けた日は担当の先生から携帯電話に電話がありました!「〇〇くん、今日はじめてでしたけど、ちゃんと馴染んで授業をうけていましたよ。これからもしっかり見ていきますね」といった内容だったかと思います。

通わせてみて、やはり四谷大塚のほうが子供とも親友コミュニケーションをしっかりとっていたと感じます。サピックスはドライです。

 

どちらも帰宅時は最寄り駅などに先生が送ってくれる

四谷大塚・サピックスどちらも、帰宅時は最寄り駅まで先生が送ってくれるシステムになっています。ただ、四谷大塚は授業終了後に保護者への説明タイムがあるので、ほとんどの保護者がお迎えにきています。

サピックスはお迎えがない子は、最寄り駅まで集団で行きます。
サピックスは、東京校などの大型校は行きも駅から校舎まで、サピックスの旗をもった警備員さんが立っていて、子どもたちの通塾を見守っているようです。

私自身、個別対応については四谷大塚のほうがしっかりしていたと思います。四谷大塚は小学生の通う「進学塾」、サピックスは大学受験の「予備校」のような印象です。

親への対応の違い

四谷大塚は低学年のリトルスクールは毎回の親への授業説明あり

四谷大塚は1~3年生のリトルスクールの間は、授業終了後に担当の先生から保護者向けに授業の振り返り説明が5分くらいあります。その日の授業で何を学んだか、次回までにやってきてもらいたい家庭学習についての説明があります。

あっさりサピックスは合理主義?

授業後に親への説明会などないサピックスは、親とサピックスの接点がほどんどありません。3年生から6年生までずっと子供をサピックスに通わせているサピママは「親からどんどん聞いたりしていかないと、連携とれない」と言っていました。

先程も書きましたが、サピックスは大学受験の「予備校」の雰囲気です。小さな子供相手、という感じはありません。よくサピックスは「精神年齢の高い子に向いている」と言われますが、自分で判断して対応していく子にはいいですが、そうでない子は親のサポートがかなり必要となると思います。

親の役割は?家庭学習の違い

四谷大塚は予習を親が教える

四谷大塚は予習をする際、わからないことが多いので、親がサポートする事が多いです。ただ、テキストには答えもありますし、低学年のうちはそれほど大変ではないと思います。実際大変ではありませんでした。
高学年になってくると、予習が大変という話はよく聞きます。予習をする労力を復習にまわすことにした、なんて話も聞きました。

テキストがまとまっているのと、持ち帰るテキストも整理しやすいので、その点はいいと思いまます。

サピックスは何をやるかを親が整理。手がかかる印象

四谷大塚は、まず持ち帰る冊子の整理をしてあげないといけません。今日授業で何をするのかわからないので、持ち帰った冊子をみて、やらせていく必要があります。

私は冊子の整理が一苦労です。親の負担はサピックスの方があると思います。

どちらも親のサポートはとても重要だと思いますが、サピックスは子供任せにすると身につかないと思います。四谷大塚はある程度子供まかせにしてもいい部分はあるように思います。でも中学受験はやっぱり親の役割は大きいですね。有名大学付属中学に受かったサピママは「受験は家族対抗戦」と言っていました。

入塾テスト

低学年のうちはどちらも受かりやすい

入塾テストはどちらも難しいという印象がありますが、低学年、4年生のはじめくらいまでは合格しやすいです。中学受験を検討して、サピックスや四谷大塚に通わせようと思っている場合は、3年生の冬くらいまでには入塾テストを受けたほうがいいと思います。
サピックスでも四谷大塚でも「3年生までは入りやすい」と言われました。

わが家の入塾テスト対策ご紹介

わが家の長男は年長の2月に四谷大塚の入塾テストを受けました。四谷大塚から合格基準点の説明はありませんでした。
入塾テストのための勉強はしませんでしたが、くもんの小学1年生用の足し算引き算の問題集をやっていたのと、宮本式子供天才パズルをやっていたのが良かったと思います。

2年生の3月にサピックスの入室テストを受けたときも、特にサピックスのための勉強はしませんでした。先輩サピママたちからは「入室テストを受ける前に勉強しておくこと」のアドバイスを受けたのですが、実行せずに受けました。

四谷大塚でしっかり勉強していたので、サピックスの内部生も受けたテストで真中より上に行きました。四谷大塚での成果が出たように思います。やっぱり四谷大塚はいい塾でした!

サピックスのテキストや問題集をみると、基本問題がほとんどです。四谷大塚のテキストのほうが良くできていたなぁ、と思います。

偏差値の違い

志望校合格基準の偏差値に違いがある

サピックスはよく他の塾よりも偏差値が低く出る、と聞きます。実際有名大学附属中学に入学したサピママは「サピの偏差値はよくなかった。でもいい学校に入れたから、やっぱりサピは偏差値低く出るんだな、と思った。」言っていました。

志望校によって違いがあるようですが、サピックスと四谷大塚の偏差値は10~5くらいの違いがあり、サピックスが低い偏差値がでるようです。

わが子で実感した偏差値の違い

サピックスに入室してから受けたテストは、四谷大塚の頃より偏差値が10くらい低くなってびっくりしました。やっぱり四谷大塚とサピックスの偏差値は違うんだな、と実感しました。

サピックスは御三家狙いの優秀な子どもたちが集まるので、必然的に偏差値が低くなるようです。そこをおさえておかないと、結果をみて焦ってしまいます^^;

カリキュラムの違い

サピックスには3年生から理科・社会がある

四谷大塚は4年生から理科・社会が始まりますが、サピックスは3年生から理科・社会が始まります。

四谷大塚は3年生までに算数・国語の基礎をしっかり固める方針のようです。サピックスは理科の中に算数を取り入れたりしています。

長男は理科があるのがうれしい、と言っています。

夏期講習・冬期講習・春期講習

どちらも講習も年間カリキュラムに組み込まれている

夏期講習などは四谷大塚もサピックスも、年間のカリキュラムに組み込まれているので、参加するのが基本です。講習に出ないと、講習明けの授業についていくのが難しくなるようです。

絶対に参加のサピックスと原則参加の四谷大塚

どちらも、講習に参加するのが原則ですが、サピックスは参加しないという選択肢がありません。夏期講習の申込書はなくて、「前期・後期どちらに参加するかの調査票」が配布されました。

四谷大塚は参加しない、ということもできます。

受験勉強が本格化するのは4年生からなので、低学年のうちは講習に参加しなくても問題ないように思います。四谷大塚は夏期講習などに申し込み、参加できない日の授業は振替や補講がありました。

月謝の違いはどれくらい?

四谷大塚とサピックスの月謝の違い

月謝は低学年のうちはサピックスのほうが高いです。4年生からはあまりかわりません。ただ、月謝だけでなく、夏期講習や特別講習など他にも費用がかかってきます。

総合的にはサピックスの高くなる傾向があるようです。

サピックスは月謝以外にも費用がかなりかかる?

サピックスでよく聞くのがサピックス以外に個別指導の塾にかよっているという話です。先輩サピママの話では「国語が弱いから国語だけ個別指導の塾も受けさせている」といったこともよく聞きます。サピックスの授業だけではついていけなくなり、別の塾や個別指導で補うということも多いみたいです。

そうすると、サピックスにかかる月謝以外にもかなりの出費がかかります。

仲のいい先輩サピママは5年生から個別指導のトーマスにも通わせはじめたそうです。四谷大塚でもそういうこともあるかもしれませんが、サピックスのほうが、別の塾に通わせている話を聞きます。

サピックスは上位校を本気で狙うご家庭が多いので、他の塾を併用することが多いのかもしれません。

わが家が四谷大塚からサピックスに転塾した理由

通塾日数と授業時間の長さが負担に

一番の理由は、四谷大塚の授業時間が長いことです。
最初にも書きましたが、3年生で帰宅時間が9時近くというのは、わが家ではちょっと違うな、と思いました。睡眠時間も短くなってしまうし、疲れます。

ここまで3年生で勉強に時間をかける必要はないと判断しました。3年生のうちはもっと、友達と遊んだり、スポーツをしたりする時間を作りたいと思いました。

理科好きの息子は理科のあるサピックスを希望

長男は理科が好きで栄光サイエンスラボにも通ってとても楽しんでいます。
そんな理科好き長男にとっては、3年生から理科のあるサピックスは楽しいみたいです。

四谷大塚からサピックスへ転塾した親の感想

帰宅時間が21時近くから19時近くになったことは、とっても満足です!
ただ、サピックスは四谷大塚にくらべて子供や親への対応がかなりドライです。その点は四谷大塚がよかったです。

サピックスになってからは、持ち帰った冊子の整理や、家庭学習の整理など、採点や勉強をおしえる以外の手間が増えました。

御三家などの上位校への進学率はサピックスはとてもいいので、上位校をめざすならサピックスは選択肢の上に来ると思います。

ただ、四谷大塚も歴史と実績はありますし、個別対応がしっかりしているので、低学年のうちは四谷大塚に通わせてよかったと思っています。これほど帰宅時間がおそくなければ転塾は3年生の終わりくらいに考えたと思います。

四谷大塚からサピックスへ転塾した子供の感想

長男はサピックスの方が楽しいと今は言っています。好きな理科があること、授業中発言する機会がたくさんあることが、積極的なタイプの長男にはあっていたようです。

サピックスは子供の個性によって、合うかどうかがはっきりする塾だと思います。サピックスでなくても上位校に合格できますし、今後も長男の特徴をみながら、サピックスに合わないようならサイド転塾も視野にいれるようにしていこうと思います。

まとめ

四谷大塚もサピックスも、実績のある大手進学塾です。それぞれの特徴などをまとめました。入塾や、転塾の参考になれば幸いです。
わが家も、中学受験にむけてこれからもがんばって行こうと思います!